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2010年12月9日木曜日

想像力

小林秀雄の学生たち相手の有名な講演テープがあるが、それを聞いていてとてもいい気分になった。
知育偏重の中で育った世代を相手に一見怒ったような口調で語りかける小林の江戸っ子的な口調におもわずくすくすとどきっとしたものを感じてしまう。ちょうど本居宣長を書き終えたころのものなので学生は自分より10くらい下だろうか。

つまるところ教養とは想像力かな、と感じる。人生でもっとも大切なものは気品と教養かもしれない。タイプ、性別、時間、身分、国籍、・・・を超えて相手の気持ちを感じ取ることのできる想像力。知識を超えて身につけていかなければならないこころの充実だ。
ものをつくったり育てることを職業にしているひとはこれに近づきやすいこころの訓練を日々しているものと思われる。日々ばかにされつづけてきたことを思うと逆に幸せな職業であったことに気づく。大江健三郎のというかオコナーのことばを借りれば「職人のハビット」にこの小林の講演の「想像力」ということばに励まされて畑にいてうれしくなってしまった。

読売夕刊の金曜3面はみなみランボーの山の記事、ちょうど光岳(てかりだけ)の山行記。行ってみたくてしょうがないコースなのです。うらやましいなあ。

夜、寒い。
外はピーカンの晴天、明日の朝は冷えるな。

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