税理士が指摘した父の治験に対する病院から父の口座への"送金"について、いろいろと問い合わせた結果そのお金は"収入"にあたるそうだ。
治験というのは新薬とか新治療法が法律で許可される前になされる"人体実験"のことだが、医学の進歩のためにはどうしても必要な一過程といえる。
治験に協力してくれるひとには一日(一回)病院へ来てくれるということに対して"支払い"がなされるわけだがその性質は"収入、所得"ととらえる性質のものか疑問である。
金額自体が一回一万円なので「ああ、そうなの」で死人に口なしと相まって相続人はかちんとはくるもののかまってはいられまへん、ということになってしまうのだが「どうみてもおかしい」のひとことである。
この"人体実験"の背後には医学進歩という美名とは裏腹に製薬会社や厚生省、医療関係者の"カネ"の問題がからんでくる。"カネ"を単純に"悪"扱いすることはよくないが、実験材料にされたひとたちの善意というものへの配慮はこの"税法上の解釈"には納得がいかない。
患者にしてみれば「ひょっとしたらいいのかもしれない」というわらにもすがりたい気持ちは抑えられないはずだがこの程度の少額の問題なので一瞬あきれてすぐ忘れてしまうのだろう。
思えば父は治験を始めてから具合が悪くなっていったが、85才という年齢を考えると・・・ということになってしまう。
病人を救うのは(肉体も魂も)やはり家族や友人の"思い・祈り"が一番なのかなと思う。
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